シルバージュエリーブランドNine Nine(ナインナイン)と申します。
いつもご覧いただきありがとうございます。
今回はお客様からご依頼いただいたオーダーメイドピアスの製作ストーリーをご紹介します。
「オーダーメイド」と聞くと少し敷居が高そうに感じますが、私たちにご依頼いただく際は案外そんなことはありません。
むしろ大大大歓迎です。
もしかしたら、モノづくりをしている作家さんや何かをデザインをしている人に「あなたにオーダーメイドで製作をお願いしたい」という依頼をすると、とっても喜ばれるかもしれません。
作り手からしたら、自分のデザインを気に入っていただけた証ですから私たちはとてつもなく嬉しいですね。
もちろんブランドの運営方法や製造方法によっては、一点だけ商品をデザインして作るということは難しい場合もありますが。
私たちNine Nineは一点からでもご指名大歓迎です。
「こんな感じのものが欲しいんですが・・・」とふわっとお気軽にご相談くださいませ。
ただ、一つだけご勘弁いただきたいのは、名の知れたハイブランドさんの写真を見せて、これと一緒のデザインを作ってくれというのはやめてください。笑
これはオーダーメイドではなく、ただのコピー品の製造です...笑
オーダーメイド製作のお問合せ
オーダーメイド製作のお問合せは、Nine Nine公式LINEからお気軽にお問合せください!
※2024年2月以降はオーダーメイド製作の受付を一時停止させていただいております。
オーダー受付が再開しましたら、公式LINEにてお知らせさせていただきます。
今回のご依頼内容
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20代男性Aさんという方から、ピアスのオーダーメイド製作をご依頼いただきました。
以前よりNine Nineのリングをご愛用してくださっていたお客様で、私共のものづくりへ全信頼を置いて今回はオーダーメイドで、とお話をいただきました。とても嬉しいですね。
今回のAさんからのご依頼内容は「シルバー925」「ピアス」というワードのみで、「デザインは全てお任せします」とのことでした。
これは腕が鳴る予感。
通常このようなオーダー内容ではお受けしないのですが、Aさんがご愛用くださっているNine Nineのリングや好みを知っていたので、今回はお任せくださいとお返事しました。
初めてのお客様からはどんなものがお好きなのか、しっかりとお話しをうかがいますのでご安心くださいませ。
一緒にあなたの頭の中を形にしましょう。
話は戻ります。
Aさんから、納期は急いでいないのでご自由に、と言うことで製作期間を2ヶ月程いただき、大体のご予算を一緒に相談しました。
このご依頼内容を聞いたデザイナー兼クラフトマンの一椿(ヒトツバキ)は、「なるほどね~」と言いながら何だかニヤニヤしておりました。
「デザイン全任せか〜」という嬉しさ反面、不安が入り混じった謎の笑みを浮かべながら、一椿は作業場の暗闇へと消えていきました。
納期について
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納期2ヶ月と聞いて、あなたは長いと感じますか?それとも妥当だと感じますか?
2ヶ月の間に私たちがやるべきことはこんな感じです。
- ご依頼くださったお客様との会話ややり取りを思い返す
- どんな服装でどんな靴を履いていたか、普段の好みを想像する
- 好きそうなデザインをふわっと頭に置きつつデザインをリサーチ
- 幾通りかのデザインを考える
- 浮かんだデザインの中からご予算内でベストなものを選びブラッシュアップ
- 製作方法を試行錯誤
- 必要な材料を発注
- ここで一度失敗(笑)
- このデザインで本当に喜んでもらえるのか自分のデザインを疑いにかかる
- 気を取り直して製作工程を改め挑戦
- デザインが想像通りかっこよく出来上がり安心する
- お客様にお披露目
ざっくりというか結構省いてますが、この様な工程を経て、お客様の元へオーダー品を送り出します。
2ヶ月くらいの十分なお時間をいただけると、今私たちのできる120%の力で製作と向き合うことができるのです。
美味しいコーヒーを飲んでいるとき、温かいお風呂に浸かっているとき、気分転換にお散歩しているとき、そんな心と体に優しい時間を過ごしているときにこそ、「やっぱりここのデザインはこっちにした方が、あの人にはハマるだろうな」「あのお客様はそういえば前にこんなことが好きって言っていたな」とか思い出して、いい判断をすることができます。
納期が短い場合、そんな余裕のある時間は過ごせないですから、お客様の好きなものをや会話を思い返す暇はありません。
いかに納期に間に合わせるかというところに比重が重くなってしまい、デザインや製作方法も泣く泣く削る事になります。
納期には余裕を持っていただけると、お客様も作り手もみんなが幸せになれますよ。というお話でした。
オーダーピアスの制作過程
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デザインが頭の中でまとまったということで、デザイナー兼クラフトマン一椿の作業机をのぞいてみると、何やら以前試作したチェーンネックレスを分解し始めました。
「このパーツかっこいいけど、ネックレスは違ったからね、今回のピアスにはハマると思う」とのこと。
写真を撮り忘れてしまったのですが、控えめに言って机の上はとっ散らかっていました。
分解したパーツが転がり、工具は散乱し、謎の粉が飛び散り、さてここからどうなるのか。
と思った矢先、分解したパーツをまた組み立て直し始めました。
どうやら同じ方向で繋がれていたチェーンのパーツを、今度は互い違いに組み直して一つづつロウ付けしているようです。
そして、出来上がったパーツとあらかじめ曲げておいた丸線をまたロウ付けという作業で接着していきます。
ロウ付けとは、バーナーで火を入れて銀ロウを溶かしてパーツ同士をくっつけることを言うのですが、これがなかなか難しい作業だそうで。
バーナーで火を入れた時に、少しの温度の違いで成功か失敗かが決まるので、とても神経を使うようです。
細かなパーツたちへ火を入れる時間が長すぎても短すぎてもダメなので、慎重に進めていきます。
散乱していたパーツがだんだんとピアスに近づいてきました。
パーツの接着が終わったら、次はピアスのポストをロウ付けしていきます。
直径約0.7mmのポストを垂直に、絶対折れないように出来るだけ頑丈にくっつけます。
このロウ付けが甘いと、ピアスを着用する時にポストが歪んだり折れてしまったりするのです。
とは言え、無理な力を加えすぎると必ず強度の限界は迎えますので、ピアスポストはやさしく扱ってあげてください。
そして、組み立てとロウ付けが終わったら、最後は磨き上げの作業です。
磨き上げ用の機械を使って、熱で変色した表面をはがしながらピカピカにしていきます。
今回は細かなパーツが多いので、指まで磨き上げちゃったりしながら何とか完成しました。
お客様へお披露目
↑ 出来上がったオーダーピアスがこちら
ここがドキドキの瞬間です。
本来ならデザイン画や参考写真をもとに完成イメージをすり合わせておくのですが、今回は完全お任せという事だったので、そこはすっ飛ばして出来上がってからのお楽しみスタイルにしました。
(デザイナーへ。こういうやり方はお客様と信頼関係が出来上がってからにしましょうね。ディレクターより。)
幸いご依頼いただいたAさんにはとても喜んでいただくことができました。
ここぞという勝負の日には必ずこのピアスを付けてくれているようです。
▼お客様のInstagramにも素敵なお言葉と共にご掲載いただきました。
お客様の特別な日に選んでもらえるジュエリーを製作させていただきとても嬉しく思っています。
私たちは常々、ジュエリーが装飾品としての役割だけでなく、「なんか最強の自分」になれるアイテムとしてジュエリー以上の価値をもたらしていけたらいいなと考えています。
この度は私たちにお任せいただきありがとうございました。
オーダーメイドについてのお問合せ
オーダーメイド製作についてのご相談は、Nine Nine公式LINEまたは、お問合せフォーム・メールから承っております。
こんな感じのデザインが欲しいんですが~とふわっとお問合せ下されば、お好みや普段のお洋服のスタイルに合わせてご提案させていただきます。お気軽にご相談ください!
※2024年2月以降はオーダーメイド製作の受付を一時停止させていただいております。
オーダー受付が再開しましたら、公式LINEにてお知らせさせていただきます!